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デジタルサイネージ、特にLEDビジョンの導入を検討し始めると、必ず直面するのが「ピッチサイズ(mm)」という選択です。
「せっかくなら、テレビのように綺麗な画面がいい」
「画質が良いに越したことはないでしょ?」
そう考えて、一番スペックの良い(ピッチが細かい)モデルを選ぼうとしていませんか?
実は、LEDビジョンの選定において、最も「無駄なコスト」が発生しやすいのがこのピッチ選びです。 今回は、プロの視点から**「失敗しないLEDピッチの選び方」**を徹底解説します。
LEDピッチ(ピクセルピッチ)とは、LEDディスプレイ表面に並んでいる**「LED電球の中心から、隣の電球の中心までの距離」**を指します。 単位はミリ(mm)で表されます。

この数字が小さければ小さいほど、一定の面積にたくさんのLEDが詰まっていることになり、映像は「高精細(高画質)」になります。 逆に数字が大きければ、映像は粗くなります。
しかし、ここが重要なのですが、のがLEDビジョンの面白いところであり、難しいところなのです。 「高精細=正解」ではない
LEDピッチを選ぶ際、最もシンプルで確実な指標があります。 それが**「見る人が、何メートル離れているか」**です。
一般的に、LEDビジョンの最適なピッチは以下の計算式で求められます。
ピッチサイズ(mm) = 最短視認距離(m)
例えば:
1.5mの距離(レジ横など)で見るなら、1.5mmピッチ
4mの距離(店舗の壁面など)で見るなら、3.9mmピッチ
10mの距離(ビルの屋上など)で見るなら、10mmピッチ

なぜ、離れるなら粗くてもいいのでしょうか?
それは、人間の目の錯覚を利用しているからです。 一定以上離れると、点と点の隙間が脳内で補完され、粗いピッチでも滑らかな映像として認識されるようになります。
「大は小を兼ねるから、10m離れて見る場所にも1.2mmピッチを入れよう」
これ、実はプロの現場では「失敗」と見なされることがあります。 理由は2つあります。
ピッチを半分にすると、必要なLEDの数は「4倍」になります。 1.2mmピッチは10mmピッチに比べて、価格が数倍、時には10倍以上変わることもあります。 離れて見れば違いが分からないのに、数百万円、数千万円の予算を上乗せするのは、投資対効果(ROI)の観点から得策ではありません。
LEDの数が増えれば増えるほど、消費電力は上がります。 また、故障(ドット抜け)が発生する確率も統計的に増え、修理の難易度も上がります。